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なぜ今、HRテックが注目されているのか?

なぜ今、HRテックが注目されているのか?について解説する。
HRテックとはヒューマンリソーステクノロジーの略であり、
主にITの力を使い、労務、採用、管理など人事部門を効率化することをさす。

そもそもHRとは?

HRとは直訳すると人的資源や人材資源と訳すことができる。
日本では組織戦略という意味合いになる。この時点で『ひとごと』と書いてしまう
”日本の人事”とはずいぶんイメージがかけ離れてくる。
HRテックは範囲が非常に広く、採用、人材育成、労務管理、福利厚生以外にも
健康管理やワークログの収集といった人や組織に関連するものは全て含まれる。

しかし、日本で今HRテックが使われているエリアというのは
まだまだ労務など手続き業務の時間やコストの削減のためという意識が強いのが実情だ。

HRテックが注目されてきた理由

ここ最近でHRテックが注目されてきた理由としては、
AI、ビッグデータ、クラウドの3つの分野の発展が大きく関わっていると言える。
AIはより客観的に適材適所の人材を、
ビックデータは人間では処理が難しいレベルの大量のデータを貯蓄可能に、
クラウドはネットさえ繋がっていれば多くのソフトウェアがブラウザだけで利用ができ、
いつでもどこでも働けるという環境を整えた。
ここまで一気に成長できたのはこういったテクノロジーの発展以外にも、
働き方の多様化、人材不足といった社会的側面、導入コストが低いといった点も挙げられる。

HRテックの市場規模

今、HRテックの世界市場は約1.5兆円の規模に膨らんできている。
ただこの市場規模のうち実に6割以上がアメリカであり、
日本は10分の1程度の規模しかないというのが実情だ。
逆を言えば日本ではまだまだ伸びしろのあるエリアであり、
今後数年で2倍以上の規模に成長できるとして注目されている。

HRテックの中でも一番の目玉は?

HRテックの中でも一番目玉なのは、やはり人材採用や配置部分ではないか。
それは今まで人事部や経営者が独自の勘や好みに対して採用してきた人材を
今後のパフォーマンスの予測を踏まえて客観的に判断できるという利点からだ。
実際、人材採用や配置というのは基準がまだ曖昧であったり、
社内政治が絡んでいるという面があり一番複雑だ。

数年前、国会でなぜパソコンを使えない人がIT大臣をしているのかと話題になった。
「日本は正社員で雇うと解雇するのが難しいんだよ」と堂々と言っている
人事部と経営者の方々であれば、採用と配置は、まさに企業を作っていく行動そのものであり、
一番真剣にリソースを投入していくべきエリアではないだろうか。

ニューヨークでリクルーターを数年していた友人が、エンプロイメント・アット・ウィルといい、
いつ辞めても辞めさせても自由なのがアメリカだと話していた。
そんなアメリカでHRテックが人の採用や配置にも数多く利用されているのに、
解雇が難しい日本で用途がまだ雑務の部分が主流というのはおかしくはないだろうか。

人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり。
武田信玄の有名な言葉だが、人は大切というレベルではなくて、企業そのものだ。
コスト削減や業務効率化というのはあくまで今日生き延びるための手段であり、
それ自体が企業の力を高め未来を創っていくということにはなり得ない。

HRテックは、まだマーケットから優秀な人を見つけ、アプローチするためだけに使われがちだが、
これからは人の才能を見いだし、育てていくために使っていくべきだと思う。

単に確実性や確率論の話ではなく、人の可能性に投資していけるそんな健幸な未来を作っていきたい。

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